COLDFEET WATSUI

今や完全にケーブル=以前のタンテのカートリッジ状態でそれぞれの状況、ジャンルやハコによって細かく使い分けて行くグッズ


watsui_sq

Artist Profile

Lori FineとのユニットCOLDFEETのプログラマー/ベーシスト/ DJ。
そのユニークな世界観は国内外で評価を受け、US、UK、ドイツやアジア各国でも多くの作品がリリースされている。国内では中島美嘉、安室奈美恵、BoA等の数々のヒット曲を手がけ、アンダーグラウンドとメジャーを繋ぐ多忙なプロデュース・チームとしても活躍。
Sound & Recording Mgazine等音専誌に連載含む執筆活動も多く、著書「MPCで学ぶリズム打ち込み入門」は数々のDTMソフト書籍部門で売り上げ1位となる。デビュー10周年目となる’08年、12月にアルバム「TEN」を発売。iTunes Store1位を始め数々のダンスチャートを席巻。’09年11月には生前のマイケル・ジャクソンから許諾を得、進めて来たカバーアルバム「MJ THE TOUR」を発表。豪華なゲストと共に大きな話題となる。現在全国でイベントを開催する傍らCOLDFEET次作アルバムを鋭意制作中。
www.coldfeet.net

OYAIDEのケーブル達を自身のスタジオや各地のクラブで使ってあっという間に2ヶ月が過ぎました。どのケーブルも完全にエージングも完了しそれぞれが思い切り本領発揮してくれているこの頃(笑)、僕のこれらケーブル達の印象をDJ/クリエーターの観点からお届けしようと思います。

User Review

d+ C7 power cable

僕はこれをPioneerのCDJ2000に使っています。印象は繋いだ最初からかなり好感触。聞こえてくる音の粒子が細かくなって膜が一枚はがれたと言うのが、使い古された言い回しですが一番しっくり来ます。
音の壁が一枚前にくるのに誇張感は無いと言う感じもあります。

ほとんどの良く出来た電源ケーブルにありがちなエキサイター的変化は感じられませんが、そこが非常に使い勝手が良い所と思っています。エージング後の印象は若干腰高になっていた印象が無くなり地に足が付いた感じがします。

スタジオのラジカセ(SONY ZS-M5)に繋いでみました。音がパッと上向きになったと同時にサウンドの底辺が広がった印象があります。それでも誇張感が無いのは同様。使い勝手が良いと言えば作りにも言えてケーブルは柔らかくコネクタも掴みやすく抜けずらく、クラブ等現場にも持ち歩く僕には非常に嬉しい、取り回しの楽な設計です。

とにかくどんなソースにもオールマイティに使える事でしょう。大推薦いたします。

d+ RCA series

こちらも同様にPioneer CDJ2000からミキサーのPioneer DJM-800への接続に使用してみました。このシリーズ3タイプ共に言える事はとにかく音が変わります(笑)

ケーブルによる音質の変化を 毛嫌いする書き方もよく見かけるのですが、僕は電源含めケーブルは音質を決める(変える)大事なエフェクターだと思っていますので、好みの方向へ音を変えてくれるモノこそが最高のものと思っています。ではその大事な変わり方の印象を書き上げてみます。

- d+RCA class B –
こちらの変化は音ヌケと立ち上がりの早さが圧倒的に変わります。よくファットになると言う言葉も使われますが、このケーブルを使うとサブハーモニックが付随されたような今まで見えなかったLowが見えてくる印象があります。
質感が粘っこくなった感もあり、陳腐な言い回しですが、3種類の中で一番アナログ感がします。個人的にはTech HouseやTechno、Electro等サウンドがやや固めのジャンルにもハデな方への質感の変化は少なく、かつヌケてくるので向いているのではないかと思います。

- d+RCA class A –
こちらのケーブルはさらにサウンドがエキサイトします(笑)。音がSPの前にせり出し、音の粒が非常に細かくなったような変化が見えます。d+ RCA class Bの変化プラスそうした変化かというとそこもまた別物で、レンジも広がるのですがRCA class Bのレンジ感ともまた違った、特に低域のキックとベースの隙間あたりまでが明確に見えてくる低域でのレンジ感の広がりや、キックのアタックやその打点の位置が明瞭になってくるという特徴的な変化があります。
個人的には3種類の中で一番オールマイティと思っています。Progressive HouseからDeep House、またDrum & Bass等に使うのが個人的には好みです。

- d+RCA class S –
こちらはレンジはさらに広がり、サウンドはさらにさらにエキサイトします。こちらはd+ RCA classAの方向性をさらに押し進めたというような印象もあります。ただしエキサイト感/プッシュ感の質感はそれぞれで異なり、d+ RCA classAはプラグイン・エフェクトで言うとWaves L3 MultMaximizerな感じで、d+ RCA class Sはt.c.electronicのMASTER Xな感じです(笑)
高域から低域までそれぞれのアタック感が倍加します。そういう意味で音質が一番変わるのはこのケーブルです。
僕は例えばSalsoulやPhilly Soul等のクラシックス、もちろんGarageやDance Classics等に今日的なリマスタリングを施す感覚でこのケーブルを使いたいと思いますが、クラシックスだけでなく今日的なR&B系にも良い印象を持っています。それは互いのエキサイトさせたい帯域の相性がいいという事なのかもしれません。逆にTech House等ではToo Much感もあります。

3種類のケーブル全体に言える事ですが、ケーブル&プラグが固いです(B

そして大きな特徴がサウンドの歪み感が凄く減ります。極端な話ミキサーPioneer DJM-800のマスターレベルが真っ赤になっていても我慢してくれます(笑)そして3種類とも(当たり前ですが)エージングでかなりサウンドが落ち着く場所へ落ち着きますので、ショップ等での試聴はエージングしてあるかどうかでかなり印象が変わりますのでご注意ください。

L/i50 G5

ミキサーPioneer DJM-800で使用してみました。やはり出音の印象はそうとう変わります。良く出来た電源ケーブルがみなそうであるようにレンジが気持ち良く広がり、スピード感が増します。もちろんエキサイトもするのですが重要な事がオリジナルの(ケーブルでの色づけ以前の)持っている質感やイメージを決してブレさせない事。なので帯域によっての偏ったピーク感はまったく感じさせずにサウンドに勢いを付けるこのケーブルは全方位的に使えると感じています。

微妙にずれていた位相がぴったり合った時のような満 足感がありますし、にじみ感や歪み感といったものも少なくなり、ミキサー上のレベルがピークであっても音の歪みやつぶれた感じが少なくなりました。むしろ心地よいいっぱい感が(笑)味わえます。ケーブル自体も非常にやわらかく、ハコに持ち込んだ際にも取り回しが非常に楽だと言う事も特筆しておきます。

BLACKMAMBA-α

同様にPioneer DJM-800で使用してみました。想像以上に出音が変化します(笑)。ある種L/i50と同様の良さもありつつそのレンジの広がり(特に上下への広がり方!)、スピード感が相当増します(キックのアタック感などは顕著に増します)。大きな差がエキサイト感です。シンセ・ベースのプッシュ感が変わりますし、ハイハットは磨かれたように聞こえて来ます。
こちらもt.c.electronicのMASTER X的エキサイト感がありますね。ダンス・ミュージックでは非常に興奮する変化です(笑)。

ただしここまでになってくるとジャンルやハコの規模によっての相性も出てくるとも思います(神戸のクラブ、TroopCafeでは最高に気持ちよく鳴っていました)。こちらはシンセに使ってみましたが、想像通りこうしたケーブルの特製が良く生かされ、ピアノはレンジとアタックが増し、シンセベースは豊かにアグレッシブにと変化しました。また僕が使っているオーディオ・インターフェイ
ス、Digidesign192に使用した所、聞こえてくる箱自体が一回り大きくなって聞こえて来た印象です。特にキックの音色決めやベースのデュレーション等のジャッジが凄くやりやすくなりました。低域命型のダンス・ミュージックを作っている方にはかなりお薦めです。注意点はこうしたケーブルの常ですがケーブルの堅さで、(実はもっともっと固いケーブルが多いのですがDJ諸子には驚きの堅さではと思います)程よいスペースを作り取り回さないとケーブル自体の固さで抜けてしまうのでご注意ください。

ここまでこれらのケーブルを使って来てDJ的に感じている事は、今や完全にケーブル=以前のタンテのカートリッジ状態でそれぞれの状況、ジャンルやハコによって細かく使い分けて行くグッズという事でした。そしてこれらの価格帯もd+ Power cable C7は3,400円?、d+ RCAシリーズも3,570円?という軽く試してみたくなる価格帯という所も大きなポイントです。ぜひどれかのケーブルを自身のDJセットで試してみて下さい。サウンドチェック時の悩みの多くが簡単に解消されるはずです。今や地方にまで持ち歩いている(笑)僕が言っているので間違いありません。