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5月14日にスタートした「クラムボン2011 ドコガイイデスカツアー」。バンドワゴン1台で全国を回るこのツアー。主要ワイアリングをOYAIDE/NEOが担当し、様々な場所で様々なLIVEを4か月以上に渡って行なってきた。会場に足を運んだファンを含め、6月の東京での公演をこちらでレポートしているので、どんなLIVEツアーなのか知っている人も多いと思う。
ツアー中もFUJI ROCK FESTIVAL'11 やMONSTER baSH 201、ARABAKI ROCK FEST.11 などのフェスに出演、もちろんケーブル達も全ての会場にもれなくお伴しており、その様子はミトさんのtweetや写真で確認できる。そんな中、ミトさんからメールが届いた。
「お世話になっておりますミトです!!フジロック、グリーンステージにてオヤイデケーブル善戦しました!!もの凄く良い感じでライヴできました!良過ぎてまたFORCE'77G一本やってしまいました(汗、、、)。すいませんです~(謝)。でも本当にいい音でビックリしましたよ、グリーン、さすがの貫禄でした。」
熱いステージでベースをガシャーン・・・ということです。
これはさておき、このツアーの中盤を超えた頃、ミトさんからのさらなるリクエストがあった。
「いよいよお願いしようと思ってメールしました!まず、8チャンネルマルチケーブルPA-08の30mを4セット。近い時期にライヴレコーディングをする予定で、是非ともその際に使いたいと思っています!!」

その後、無事32ch分のPA-08/30mがツアー先に送られ、ステージから卓への回線がすべてPA-08になった。PA-08はレコーディング用途というイメージが強いが、ケーブルそのものも意外と柔らかく、実は現場での取り扱いが容易なケーブルである。レコーディングスタジオでの長い引き回しの実績もある。ただLIVE現場でここまでフューチャーされたことは初めてだ。
その後すぐにミトさんから、
「PA-08マルチケーブルですが、早速効果絶大であります!!全ての会場でスピードのある、にじみの無いトーンが響き渡っております!!素晴らしい効果です!!」
心配は杞憂に終わったようだ。そしてさらなる野望が・・・
「実は今、新たにケーブルを導入できたらと思いご連絡差し上げましたっっ。実はこれらを揃えると、遂に全てのケーブルがOYAIDE/NEOのケーブルになります!!!!これ、ぜひ実践してみたいです!!」
ミトさんのリクエスト内容を基に、PAの西川さんとも相談しながら下記に決定した。
・会場AMBIENCE用マイクケーブル
(ミトリクエスト:これってQAC-202?もしや僕のボーカルに使ってるTUNAMI TERZOってのありかも??)
→TUNAMI TERZO XLR-XLR 5m x2
TUNAMI TERZO XLR-TRS 1m x2

・会場AMBIENCEヘッドアンプ用電源ケーブル
→BLACKMAMBA-α x1
・会場AMBIENCEインサートアウトボード用電源ケーブル
→TUNAMI GPX-R x1
・ドラム各種マイクケーブル
→QAC-202 XLR-XLR 3m x4 TOM SN TOP.BOT. 2ndSN
→PA-02 XLR-XLR 5mx2 TOP
→PA-02 XLR XLR 3mx1 HAT
・LS9外部インサートケーブル (ミトリクエスト:素早いやつだからPA-02かな?)
→PA-02 TSフォン-TRSフォン 1m x4
・ミキサーEFXのSEND→RETURN
→QAC-202 TSフォン-フォン 1.5m x1
TSフォン-XLR 1.5m x1
・ミトRC-50(LOOP SAMPLER)D.I. OUT (ミトリクエスト:PA-02のケーブルで統一します)
→PA-02 XLR-XLR 5m 2本
・郁子Key D.I. OUT (ミトリクエスト:PA-02のケーブルで統一しようと思います)
→PA-02 XLR-XLR 3.5m 2本PA-02 XLR-XLR 7m 1本
・Apogee emsenble x2 電源ケーブル
→BLACKMAMBA-α x2
・AntelopeAudio ISOCHRONE 10M 電源ケーブル
→BLACKMAMBA-Σ
BNCケーブル
→DR-510
・AntelopeAudio ISOCHRONE OCX 電源ケーブル
→BLACKMAMBA-Σ
BNCケーブル
→DR-510
・MACKIE HDレコーダー用電源ケーブル
→BLACKMAMBA-α x2

ツアーも終盤、九州上陸後の9月3日の大分公演にて、クラムボンLIVEサウンドのラストピースとなる上記ケーブル類が全て揃う。
この日の公演後のミトさんのツイートは、
http://twitpic.com/6faqvp
さらに郁子さんも、
http://bit.ly/r56Mih
そして恒例の郁子さんの手書きのセットリストにはなんとケーブルの絵が、そして"オヤイデ"の文字が!
http://twitpic.com/6fdhty
コレは効果絶大!ということでいいですか?いいですよね!
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このツアーの46本目、沖縄のガンガーラの森にあるCave Cafeの模様を今日はレポート。
Cave Cafeという名前の通り、ここは鍾乳洞の中のCafe。サンプリングリヴァーブのプリセットにもあるくらい、鍾乳洞という場所で鳴らされるサウンドは特徴的なものになることは想像に難くない。音場ももちろん、WETな空気感と特有のヒンヤリ感。まさに天然のリヴァーブだ。
もしや残響エコーが多く、音が回ってしまい苦労するのでは?セットリストから「シカゴ」や「NOW!!!」などのアップリフティングな曲が消えてしまうのでは(笑)という不安がよぎる。(注:個人的にです)
ところがリハーサル前の感触では、意外とWETな空間ではなかったという。というのも、ここの鍾乳洞は非常に天井が高く、天井からランダムに垂れさがる鍾乳石がルームアコースティック的に音を乱反射させており、意外と音は回らなそうなのだ。
確かに音決めもスムースに進み、実際にリハーサルで鳴っている音もとても気持ちが良い。
「音が回りやすい小さい場所での音作りを想定してましたけど、変な反響もなく苦労せずに外音を決めることができましたね。」(PA:西川)
「高い天井から垂れ下がってるあの鍾乳石が天然のディフューザーになってますよ。」(ミト)
ステージ上の全ての音は、30.0mのPA-08を4本使用して、32chもれなくデジタル卓のYAMAHA LS9に送られる。この過程で特筆すべきことは、ステージ上でマルチボックスを使用していないという点だ。つまり、マイクやDIから出された信号はマルチボックスをカマすことなく、直にマルチケーブルにつながっているのである。「いやー、本音を言えば大変ですよ(笑)。どのチャンネルにどれが入るか1chずつ確認して結線しなければいけないですからね。それにステージ上だから、物理的な危険性もなくはないですしね。でも余計なものが"かんで"いないわけだから、その分出音はダイレクトになりますよね。」(PA:西川)
「ロスはもうないですよ。ロスレスです。」(ミト)
ツアー後半、8月からPAセットにはAntelopeAudio ISOCHRONE 10MとISOCHRONE OCXを導入、コンパクトなPAセットながらもレコーディングに匹敵する環境を構築した。実際に8月からこのLIVEツアーを全て録音しており、これらはその音質向上のために導入されたのである。
またクロックジェネレータをドライブする電源ケーブルには、スピード感とレンジ感という狙いでBLACKMAMBA-Σが採用されており、クロックを流すBNCケ ーブルには銀単線のDR-510が採用されている。
西川さんにBLACKMAMBA-Σについて感想をきいてみた。
「いや、メチャメチャいいです。」(PA:西川)
・・・ありがとうございます(笑)。
それにしても、このデジタル環境を確立するまでには、少なからず苦労があったようだ。
─OY:音作りどうでした?今日?西川:いやいや全然やりやすいっすよ。予想に反して。
─OY:マルチケーブルを変えてから外音ばっちり変わったんですか?
西川:マルチケーブルもそうですけど、やっぱりマイクケーブルですね。マイクケーブルを全部QAC-202とPA-02に変えた時、一っ番強烈に変わりましたね。
ミト:あとやっぱりクロックジェネレーターを導入して、全部のデジタルクロックがビシっと合った時、別物になりました。何もかも。
西川:それで一気に変わったんですよ。もう、"うわぁ"みたいな。
─OY:確かにドラムすごくいいですよね。倍音とかちゃんと響いて。でもそれがどこまでケーブルのせいなのかは、
西川:いや、ケーブルですよ。完全にケーブルですよ。
─OY:LS9のマスターがISOCHRONE 10Mになっているんですか?
西川:いや、ISOCHRONE 10MからAPOGEE2台にいって、そこからHD(a-dat)がつながってます。
以前ISOCHRONE 10Mからパラったらデジタルノイズが出まくって、a-datオプティカルからも出してるんで、
─OY:クロックが行ったり来たりでゴチャっとしちゃったんですね。
ミト:だから今この状態にたどり着くまでが結構大変だった。
─OY:デジタル周りって最近は結構イージーになったイメージありますけど、機材が増えて複雑になってくるとやっぱり。
ミト:総入れ替えして、ISOCHRONE 10Mから今更a-dat Aへ、みたいなことをやっちゃってるから余計にタチ悪くて。それからLS9側に出力がないから敢えて1台のアンサンブルをa-datでレコーダーに直で送ってみたり、とにかくすごい難儀なことになってて。どこがアタマ(クロックマスター)なの?って、
─OY:わかんなくなってる。
ミト:そうそうそうそう。
西川:最終的にクロックはISOCHRONE 10MからAPOGEEにいってて、1台のAPOGEEが録音側、もう1台が卓側。
ミト:で録音側の方はクロックを入れない。吐き出してる側からクロックがいってるから。a-datのね。
西川:そこにたどり着くまでにすごく時間かかった。
この正解にたどり着いたのが、前述の大分でのLIVEの時だったという。そしてリハーサル直後の郁子さんから一言。
「浅草ぶりですね。ココ、すごくイイ感じじゃないですか。今日はきっと、すごく違いがよくわかるんじゃないかな。」(原田郁子)
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この日の沖縄の天気は台風が近づいていることもあり、雨が降ったりやんだり。それでも夕方には雨はやみ、お客さんも雨に濡れることなく会場に入ることができた。
「Re-アホイ」から厳かに始まり、「シカゴ」「サラウンド」といったキラーチューンでアゲまくり、息つく間もなく「NOW!!!」で昇天!アンコールはいつもより1曲多く、締めは「あかり from HERE」で感動的に幕を閉じた。
クラムボンはダイナミックレンジの広い楽曲が多いのだが、ダイナミクスがMAXに振れた時でも決して音はゴチャっとせず、全編通して音の立ち上がりや輪郭が際立って耳に飛んでくる。ここホントに鍾乳洞だよね?そんな気にさせる音。
この日ここに来てこのLIVEを体験した人たちの満足した様子、感動した様子はTwitter上のTLに怒涛のように反映されていた。この日の感動のお手伝いを、少しだけ出来たかもしれない。
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─ 終演後、3人にお話を伺った。─
「マイクを通すと届かないところがあったんですが、そういったものも届けられるようになった気がします。」(伊藤大助)
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─OY:グレッチ大活躍ですね。大助:はい(笑)。昔から好きな人はいるんですけど、あんまり日本に入ってこないし、レア感はありますね。グレッチがドラム?っていう人もいますしね。
─OY:グレッチのドラムっていうとVintageなイメージがあるんですけど。
大助:そうですね。でもこれは現行のモデルなんです。実はちょっと前のモデルなんかはそれほどでもなかったんですけど、最近のモデルは素晴らしい出来ですね。
─OY:確かにドラムの音、すごくいいですよね。今日もリハから本番と聴いてて、正直びっくりしました。
大助:鳴ってたか鳴ってないかのギリギリの音を叩いた時、あー、これ聴こえてないんだろうな、と思っていた音が、ケーブルを全部QAC-202とPA-02に変えてから全部聴こえるようになったんです。基本生音で表現しているので、マイクを通すと届かないところがあったんですが、そういったものも届けられるようになった気がします。
─OY:チューニングとかサスティンとか、倍音成分もキチっとつくって。
大助:そうですね。録られる前のコントロールはかなり気を付けてるんです。それをちゃんと、その分をケーブルがちゃんと伝えてるっていうのはありますね。
─OY:実際気持ちのいい音が聴こえてきてますよ。
大助:LIVEでこんなにやりやすいっていうのは。どこ行っても大体同じレベルで出来てます。
─OY:ドラムのMyマイクだけでなく、Myマイクケーブルまでって、すごいムーブメントですよね(笑)。
大助:昔はスタジオミュージシャンとかでいましたけどね、でもケーブルまでっていうのは、あんまりいないかな(笑)。

「これだけまわってきたのに、また新しいツアーが始まったという感じだったんです。」(原田郁子)
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─OY:ツアー終盤に遂にシステムが完成して、どうですか?
郁子:うん。大分でのLIVEの時、楽器周りからPA周りまで、全部OYAIDEに変わって音を出した瞬間はもう、鳥肌が立ちました。リハの時なんだけど、正直泣いちゃった(笑)。
─OY:ホントですか。うれしいです(嬉)。
郁子:感動しちゃって。自分達でなんですけど(笑)。自分たちで音出して感動して、なんてオメデタイ(笑)。
─OY:(笑)すばらしい。でもそれはなんでなんでしょう?なにが違ったんです?郁子:いろいろ重なったんだと思う。場所が酒蔵で本当に音がクリアで、無駄な反射がなくて。
─OY:酒蔵っていうのはそういう場所なんですか?
郁子:割とその時の会場がそういう傾向だったのかな。他の会場に比べて、よりわかったっていうのはあるんですけど、『違い』が。にしてもですよ、
─OY:にしても?
郁子:にしても、いや本当にね、音楽やってて良かったな、っていうくらい。
─OY:ベタ褒めじゃないですか(嬉)。
郁子:(笑)ミトくんが言うには、この音はLIVEでの音、今まで聴いたこともちろんないし、聴ける音じゃないよねって。レコーディングとかで聴いてるのと同じようなクリアさ。言葉にしてもそれぞれの音の粒立ちにしても。それぞれが立ってるのに、なぜかすごく包まれる、広がりがあって、"ぞわぁ~"ってきたんです。そっからまた新しい、これだけまわってきたのにまた新しいツアーが始まったという感じだったんです。
─OY:ISOCHRONE 10M導入したりマルチケーブルをPA-08に変えたりして、ちょこちょこ8月の初めから手を入れてたと思うんですけど、それが劇的に変わったのが大分だったってことなんですね。
郁子:そうですね。あの日全てがバチって。
─OY:浅草でお話伺ったときに、「キーボードはラインだから今までは2人に比べてパワーが足りなく感じていたんだけど、ケーブルを変えてラインでも他の音に負けないようになった。」と言ってました。でも今回の発見というか体感は、パワーとかっていうんじゃなく、もっと全体的ななにか・・・
郁子:それぞれのパワーとかも、物理的には上がったと思うんですけど、なんだろう、なんか、説得力、音、音楽そのもの、他の事は何も考えなくてもいいっていう、ひたすらいいっていう。
─OY:なるほど。
郁子:それってスゴイことだってのが、やってくると良く分かる。何も考えなくてもいいっていうのが、どれほど贅沢なことか。
─OY:演奏もさらに変わってきますか?
郁子:(神妙に)変わってきます・・・既にその大分でも変わってたし。
─OY:それはノリが変わるということ?エモーションとか、郁子:すごく突き詰めていくと、やっぱり聞こえていない分を聞こうとするんですよね、プレイしながら。だから、一番、私なんかモニターを後ろに背負ってあのスピーカーから声を聞いてるんですけど、なんかやっぱり、どっかでもっと"聞きたい"っていう意識を持ってて、その分の意識を傾けて聞きながら演奏してるから、聞こえ方によって歌い方ってすごい変わってて、っていうことはすごく環境に左右されてもいるってことなんですけど、それがまずね、力が抜けたってことですかね、無駄な。無駄な力を入れないで(音を聴いて)プレイした結果、鳴ってる音楽の説得力が格段に上がったっていうのかな。
─OY:中音が、モニターが良くなったってこと?
郁子:でも中音っていうのは外との、やっぱり関係性の中で、外音の鳴りも聞きながらやってるから。それがたぶんね、すごくいろんな条件が大分の時は合った日だったんだと思う。で、そこからまたそれぞれ九州の中でもかなり会場(のタイプとか)違ったので、それぞれまたいろんな音だったんですけど、まったく問題なくて。聞こえてくる音を信頼できるからその分の神経も使わなくて済んじゃう。でも変な話、これだけどこがいいですか?っていろんな場所でやってきたんですけど、ここまで来ると、もしかしたらどこでもいいかもしれない、よ?(笑)。
─OY:大丈夫なんだ。
郁子:かもしれない(笑)。なんかその、なんて言うんでしょう、バンドの筋力、勘、経験、プラス、質のいい道具がそろってきたというか。
─OY:余計なこと考えないでいいとかストレスがないとか、そういうこと?
郁子:ですかね。
─OY:どこでも来いって感じなんですね。
郁子:そういう領域に入ってきましたね(笑)。これは本当にミュージシャン冥利につきるというか、音を出す喜びを、毎度噛みしめられるなんて、毎回毎回新鮮だなんて、、、ね。幸せなことだと思います。

「ケーブルの速さを想定してフレーズを考えられるようになった。って異常ですよ(笑)。」(ミト)
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─OY:大分よかったらしいですね。
ミト:あそこはヨカッタ。めちゃめちゃヨカッタ。あの時に全部のシステムがかみ合った。ケーブルも全部揃って。クロックが全部整ってやると、何が良くて何が悪いのか全部わかるから、そのすごさは究極でしたねー。ここをこう変えたからここが良くなったっていうのが、誰でもわかるような感じになる。あたり前だけどAD挟んでるわけだから、AD側の内容が優秀になってれば、確実に出てる音の判別もしやすくなる。そこがもう一番如実に。
─OY:なるほど。でも、ケーブルメーカーの人間が言うのもなんですけど、ケーブル変えてよくそこまで。予想よりはるかに効果が出てますよ。ドラムやDIの後ろとか。
ミト:そうそうそうそうそう。そこら辺でずいぶん変わってると思う。
─OY:卓に入る直前を全部変えたってことがデカイってことですね。
ミト:デカイと思いますよ。マルチを変えてクロックも合ってきて、要するに大元の判断基準を、デジタルっていうか、ラインのところであたり前にそれがストレスなく出てれば、ケーブルの差とか違いとかがどれだけ変わったかってのがバッと出る。そこのケーブルの良さが素人でも聞えるようになっちゃう。
─OY:それで全部変えたくなっちゃったんですね。ミト:そうそう。そういうことですよ。
─OY:BNCとかのクロックも変えてるじゃないですか。DR-510っていう銀の単線に。
ミト:それもかなり関係してると思う。個性は絶対出てると思うけど、今その個性を云々というかはまだ、
─OY:他とあんまり比べてないですもんね。
ミト:うん、そう。その個性というか特性を熟知して何かやってるってことではなく、そのものがこういう風にいい音で出るってことだけで、今楽しめてる。
─OY:変えたらこうなる、とかっていうテストはまだやってないですもんね。
ミト:そう、で、今後はテストができる。もうちょっとリファレンスとったりすることもできる。でもフツウここまでいかないですから。しかもLIVEですよ。レコーディングの取材みたい(笑)。
─OY:ですね。でも録ってるは録ってるんですよね。
ミト:そうね。まぁそれが前提ではあるけどね。にしてもちょっと異常(笑)ですよ。
─OY:確かに浅草の時よりも音良かったっすもん。
ミト:全っ然違かったでしょ。
─OY:全然違う。
ミト:音の粒立ちから躍動感から。それがもちろんクロックのおかげもあるけど、そのクロックが全てそのいいものの良さをさらに引き出してる、わかりやすく。そうするともう一つ一つの個性さえもわかる、OYAIDE/NEOのプロダクトそれぞれの個性さえも。
─OY:そんな中で、演奏は変わりました?
ミト:全っっ然(変わります)。もう力入れなくて済むようになっちゃいました。
─OY:別々に訊いてるんですけど、みんな同じこと言うんですね。
ミト:もうまったく力を入れる必要性を感じない。だから速い。フレーズとかインスピレーションからカタチに出ていくまでのレスポンスが速すぎて、今までできないと思ってたことまで出来るようになるんで。ベースで32分(音符)とかってキレないでしょ。32分的なアタマでフレーズが考えられるようになっちゃった。
─OY:分解能が上がったんだ。今まで他の所に使ってた神経とかが空いたんですかね。その分演奏のこと考えられるとか。
ミト:そうですね。ケーブルの速さを想定してフレーズを考えられるようになった。って異常ですよ(笑)。今の状態って超人的な(笑)。そういうことがツアーの数を重ねた人のスキルになる。でもこれはたぶんね、ずーっとは続かないんですよ。ツアー終わったらちゃんとなくなるんですよ。
─OY:ほー。
ミト:"今"僕らにリファレンスとかMIXとかやらせたら、ものすごく早いと思いますよ。ていうか、実際ホントに早いです。
─OY:ジャッジが早い?ミト:そういうことなんでしょうね。
─OY:善し悪しの基準がピッとしてるんですかね。
ミト:見えてる。NGポイントがわかってるから、どこをどうするとNGになっちゃうか、って発想でやってるから。
─OY:会場もあれですね、もう一回り大っきくてパワーあってもいいかもですね。
ミト:まぁ全然出来るんですよ。アンプもスペックは足りてるから全然鳴らせますよ。AXくらいの規模ならシステム的には全然鳴ると思うんだけど、僕らの基準は1台の車に乗るか乗らないか、ですからね。
─OY:それはそうですよね。ツアーのテーマですもんね。なんですけどね、ガッチリ鳴ってて音もでっかいなって思うんです、もう一段天井っていうか、
ミト:そうそうそう。でもその天井っていうか足りないものが、何だかわからないんだけどアップアップ、っていうんじゃなくて、単純にパワー、キャパなんだっていう明確な理由がサクっとわかるっていうのは、ウチらにとってはすごくストレスがないよね。
─OY:わけわかんないけどなんか足んない、じゃなくて、
ミト:だからなんか細かいことに手を染めようとするんじゃなくて、ウチらのケーブルの選び方や使い方ってのは、大元をちゃんとしてて細かいところもちゃんとするから良くなるんだ、って思考で動いてる。どっから始めたらいいかってのがわかってる。
─OY:早いですよね、作業が。
ミト:フツウじゃないでしょうね。でも今だけ(笑)。国技館の頃にはまた変わってると思う。
─OY:確かに今日はビックリしました。場所も神秘的だし。沖縄なんですよね、ここ。
ミト:なんか沖縄って感じしないね。あまりにもストレスフリーでさくさく出来てって。
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この日、沖縄のガジュマルに囲まれた鍾乳洞の中で響き渡ったクラムボンのサウンドは、圧倒的多幸感に満ち溢れていた。今日ここでのLIVEを体験した人は本当に幸せだと思う。
スケールアップするクラムボン、11月3日の両国国技館でのLIVEが本当に待ち遠しい。
【Interview & Text :Kenji Takechi】










