DJ HASEBE

PA-02 TR > レコードサンプリングのブレイクビーツをループした楽曲などはキックやスネアのリリースやブレイクビーツ全体の空気感まで細かく再現してくれる


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Artist Profile

DJ / Sound Producer
ヒップホップDJとしてキャリアをスタート。
現在では別名義Old Nickでリミキサーとしての活動やトラック・メイキングも展開する。
長年シーンに確かな足跡を残してきた、ヒップホップ/R&Bフィールドの最重要人物。
 
http://www.djhasebe.net/

User Review

現在の制作はDAWとソフトシンセがメイン。なので外部からの録音が少なく、今までオーディオ・ケーブルにそれほど拘りが無かった。かといって、レコードサンプリングやScratch Liveを使用してのミックスCD作りなどは制作の中でもかなりの割合を占めるので、DJミキサー周りのオーディオ・ケーブルやPCの電源ケーブルはそろそろ見直したいと思っていて、オヤイデ/NEOはスタジオの現場やクラブ業界の会話の中でも注目されてたので、試してみたいと思っていた。

チェックした機材は3GHz 8-Core Mac Pro、Pro Tools HD、Digidesign 192 I/O、MacBook、Serato Scratch Live、Vestax PMC 05PRO、Mackie SR24・4。オーディオ・ケーブルはScratch Liveのオーディオ・インターフェースとDJミキサー間に。電源ケーブルはMac Proに使用。Scratch Live付属のケーブルだと、それほど突っ込んで入力してるわけでもないのにピーク感がある。

BLACKMAMBA-α

blackmamba_a_001_800_1BLACK MAMBA-αをDJミキサーからPro Tools HDに流し込んだ音でチェック。付属の電源ケーブルに比べ、解像度、レンジ感含め全体的なクオリティーが上がった感じ。ハイハットなどの存在感が増しエッジもしっかり再現されてるので、ブラックマンバという名の通りスピード感が増して聴こえる。最近の音数の多いヒップホップやテンポが早く手数の多い打ち込みのエレクトロなど複雑なサウンドも聴き取りやすく再生してくれる。このクオリティーであれば妥当な価格だし、自分の製作現場にもぜひ導入したい。

PA-23 ZX

pa23zx_540PA-23 ZXは全体的な分離感がよく、奥行きも出てクリアなサウンド。周波数の上下の伸びも良いので、808のキックのリリースの動きや、全体の空気感などストレス無く聴き取りながら作業できる。コンピューターなどのノイズ対策にも優れているので、こちらも制作現場向きだろう。ミックスCDなどの作業は単調で集中力が時間とともに削がれていくので、このような電源ケーブル対策でクリアーなモニター環境にして集中力と制作意欲をアップさせたい。

PA-02 TR

pa02_tr_540PA-02 TRは多少突っ込んでもしっかりした奥行きのあるサウンドを再現。高域から低域にかけてのレンジ感もよく、特に付属のケーブルに比べると高域の抜けが良い。なのでレコードサンプリングのブレイクビーツをループした楽曲などはキックやスネアのリリースやブレイクビーツ全体の空気感まで細かく再現してくれる。他のパーツ一つ一つもクリアーに聴こえ解像度も良い。モニタースピーカーにもぜひ使用してみたいと思った。

QAC-202 RR

qac202rrPA-02 TRに比べるとQAC-202 RRのほうが重心が低く、中域から低域にかけてのエッジがしっかりしていて前に出てくる感じ。フラットな音質でレコーディング向けとのことだが、ヒップホップやレゲェの中域から低域にかけて力強く出したい現場でも使ってみたい。もちろんこの手のジャンルのミックスCD製作にも相性が良いと思う。

どのケーブルも用途に応じて使ってみたいが、特にQAC-202 RRとBLACK MAMBA-αは良いと思った。もしケーブルを変えるなら、ミックスCDなど、低予算ですぐに作品に反映させたければ、DJミキサー周りのオーディオ・ケーブル。トラック制作などに反映させたければPC&モニター周り、という感じかな? 変えるなら一気に両方いきたいところだけど、そこは予算と相談して。。。
DJの立場から考えると、Scratch Liveのインターフェースで使用するオーディオ・ケーブルはQAC-202 RRよりワンランク低い入門セット的なものがあっても良いかも。若いDJへの普及にも繋がるし、「ケーブルへの拘り」のきっかけになるかも。。。