Goh Hotoda

使用する機材を活かすためのツールとしてのケーブル、という考え方ですね。


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Artist Profile

プロデューサー/ ミックスエンジニア 1960年生まれ。東京都出身。シカゴでキャリアをスタートし、1990年マドンナの『VOGUE』のエンジニアリングを務め、今ではポピュラーとなったハウス・ミュージックの基盤を作った。
その後ジャネット・ジャクソン、マーカス・ミラー、坂本龍一、宇多田ヒカルなどの一流アーティストの作品を手がけ、トータル5800万枚以上の作品を世に送り出す。
2度のグラミー賞受賞作品など世界的にも高い評価を受けている。
仕事を通じ10年来の付き合いのあった『REBECCA』のNOKKOと2001年に結婚後、Label 「GO and NOKKO」を設立、Philipee Saisse Trio “Body and Soul”は2005年billboard chart 1位を獲得。現在伊豆にICONをベースにしたMixing Roomを所持、Internetを介して世界中のアーティストのミキシングを手がける。
http://hotoda.com/jp/index.html

 
2012年3月。Pro Tools HDXの導入を機会に、スタジオのリニューアルを敢行したGoh Hotoda氏。そのGoh Hotoda氏からリニューアルに際し、Pro Tools HDXシステムや、数々のアナログ・アウトボードを含むこのスタジオのフル・ワイヤリングの依頼を受けた。そして、このスタジオにカスタムされたワイヤリングが完成し、新たな作品が生み出された。これらのワークにおいて、オヤイデ電気の果たした成果を、Goh Hotoda氏本人に語ってもらった。

「使用する機材を活かすためのツールとしてのケーブル、という考え方ですね。」(Goh Hotoda)

─OY:スタジオのリニューアル後にお伺いするのは初めてですが、具体的にどの様なワイヤリングが施されたのでしょうか。

Goh Hotoda:今回導入した8chマルチケーブルの「PA-08」は、バンタムパッチベイにすべて繋がっていて、すべてのアナログ・アウトボードと、Pro Tools HDXシステムのHD I/Oと192I/Oもここに立ちあがっています。事実上このスタジオの機材は、OYAIDE/NEOの「PA-08」でフルにワイヤリングされているということになりますね。パッチベイもELCOのものもあったんですが、「PA-08」の仕様にあわせて、すべて8chのD-SUB仕様に変更しています。

 ─OY:24chのマルチから8chへの変更という点はいかがでしょう。

Goh Hotoda:8chというのは逆にフットワークが軽いというか、融通がきくのでやりやすいですね。ペアリングも決めやすかったですし。もちろんこのスタジオの機材にあわせて、端末や長さについてもオヤイデ電気でカスタム出来たという点も大きいです。

─OY:ワイヤリングを含め、リニューアル後の使用感などを伺います。先日発売された、NOKKOさんのクリスマスアルバムは、すべてこのスタジオで作られたのですか?

Goh Hotoda:歌は全部ここで録りました。バックはシカゴで録ったんですけど、シカゴのスタジオにはPro Tools8しかなかったので、日本から持っていったPro Tools10で、コーラスやピアノを録りましたね。マイクはここからNEUMANNの184を持って、ケーブルもOYAIDE/NEOのものをいくつか持って行って。

─OY:Vocal録りは全てこのスタジオとのことですが、常にこのFTVS-910を使用したマイクケーブル「AR-910」をお使いということなんですか?。

Goh Hotoda:そうです。もうこのケーブルで音を決めています。だからマイクはパッチベイを経由せず、マイクプリに直接つないでますね。この「AR-910」マイクケーブルはハイの表現が秀逸なんです。使っているNEUMANNのマイクがU87のVintageなので、多少ハイが下がる傾向があるんですが、この「AR-910」を使うとハイを補正しなくてもいい。古いマイクなので出力もそんなに高くはないし。

─OY:マイクとケーブルが組み合わせ的に丁度良くなるのでしょうか。

Goh Hotoda:ほんと、丁度いいんですよ。抜けがよくて。

─OY:Vintageの良い所が損なわれることなく出ているとも。

Goh Hotoda:足りない所を補完することで、結果的にいい所も引き出せているということでしょうね。そうやってVocalは全曲VintageのU87(NEUMANN)と「AR-910」の組み合わせで録って、ミックスまで仕上げて、9月にはマスタリングまで完了していました。

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