新木場クライシス LIVE REPORT

2/22
2011

「凛として時雨」「ミドリ」「9mm Parabellum Bullet」が対バンとなるイベント「新木場クライシス」。午後7時2分、突如、客電が落ちて幕が開くと、そこには気合に満ちた、凛として時雨の3人のシルエットが逆光に照らされている。フロアは一瞬にして凄まじい歓声に包まれながら、J POP Xfile が始まる。
ピエール中野(Dr)の乾いたスネアが響き渡り、TK(Vo/G)のクールなヴォーカルが突き刺さる。3バンドともオヤイデ・ユーザー、その圧倒的なLIVEの様子をレポートします。



午後7時2分、突如、客電が落ちて幕が開くと、そこには気合に満ちた、凛として時雨の3人のシルエットが逆光に照らされている。フロアは一瞬にして凄まじい歓声に包まれながら、J POP Xfile が始まる。ピエール中野(Dr)の乾いたスネアが響き渡り、TK(Vo/G)のクールなヴォーカルが突き刺さる。345(Vo/B)のうねるベースとTKのザクザクとしたギターのリフが絡み合い、1曲目からフロアは興奮状態に。続けざまにTelecastic fake showの爆音が始まり、客を煽るピエール中野。2曲目にしてすでにフロアの盛り上がりはピークとなり、うねる客席からはものすごい熱気が伝わってくる。狂気にも似た研ぎ澄まされた緊張感に包まれながらの爆音が気持ち良い。3曲目のI was musicでは、みんな楽しそうに踊っている。絶好調と言わんばかりに首を振りながらのピエール中野のドラムが心地良い。TKの絶妙なリフから始まる4曲目の 想像のSecurity 。
TKのエフェクター周りのケーブルはG-SPOT CABLE で統一。そしてこの日は、NEOの新製品 force ’77G をエフェクターまでのラインに使用し、エフェクターからアンプまではNEO G-SPOT CABLEを使用。G-SPOT CABLEで統一するよりも、やや腰のあるサウンドになり、曲を引き立たせている。そして345のORANGEのアンプヘッドにはオヤイデL/i50 R2.5の特注ケーブルを使用し、音圧をアップする。
DISCO FLIGHT でフロアは歓声に包まれ、地震のような揺れが始まる。アグレッシブなギターソロ。そのギターソロをかき消すかのような強烈なドラム。2階席で聴いているのにベースとドラムの重低音がずしりと重い。とても楽しい。アルバムのアレンジと違うillusion is mine がカッコイイ。
「お前達はクライシスなのか!」といつもの調子のピエール中野だが、かなりのハイテンション。怒涛のドラムソロからの nakano kill you 。凄まじいテンションのまま、感覚UFO が始まり、圧倒的な狂気が会場を包み込む。
最後はフィードバックされたノイズの中にメンバーが消えて行き、激情のロックンロールLIVEが終わる。

  1. J POP Xfile
  2. Telecastic fake show
  3. I was music
  4. 想像のSecurity
  5. DISCO FLIGHT
  6. illusion is mine
  7. nakano kill you
  8. 感覚UFO

(ARTIST PHOTO by RUI HASHIMOTO)


六甲おろし が流れて幕が開くと、そこにはハイテンションの後藤まりこ(Vo/G)が久しぶりにセーラー服を身にまとい、客席を睨みつけている。その後、小銭喜剛(Dr)、ハジメ(Key)、岩見のとっつあん(B)がステージに現れ、怒涛のナンバー あんたは誰や が始まると、圧倒的なそのパフォーマンスで場内を包み込む。後藤がギターを構え、うわさのあの子。の爆音で圧倒する。
後藤はラインケーブルにNEO G-SPOT CABLE をずっと愛用していたが、NEO の新製品 force ’77G の方がより好みとの事でこの日もforce ’77G を使用。オヤイデ電源ケーブルのL/i50 R2.5を使用したMarshall 1959 のサウンドが更に引き立っていて、心地良い。使用しているオヤイデ電源タップのOCB-1DXsからは、Marshallへの電源供給の他にヘッドを冷やすための扇風機も使用している。OCB-1DXsから供給されるハイクオリティな電流が、ハイクオリティな扇風機の風を作り、ハイクオリティなサウンドへと導いている。
ハジメと岩見のとっつあんはラインケーブルにPA-01Hを使用し、電源供給には同じくOCB-1DXsを使用。音の立ち上がりとてもが良い。
「デストローイ!」と、ゆきこさんが始まり、怒涛のリズム、切り裂くようなギターリフ。ピークとなったフロアが揺れる。「一番ハードコアな曲」とスピードビート。場内はミドリのビートの世界に包まれる。頭部から出血している後藤。心配そうな客席。このバンドはファンにとても愛されていると感じる。そしてバンドもファン一人一人を大切にする。そして怒涛のLIVEは止まらない。内臓に響くバスドラ、唸るアップライトベース、リズミカルな鍵盤、メタリックなギターが冴えるエゾシカダンス。4人の呼吸がひとつになってロックンロールの巨大なエネルギーを生み出す。ピアノの旋律が美しいどんぞこでは後藤が客席にダイブ。POPの最後に「ありがとう」とマイクを客席に投げて走り去った。
一瞬一瞬がすべて凄い、圧倒的で美しいロックンロールLIVEが終わる。

  1. あんたは誰や
  2. うわさのあの子。
  3. ゆきこさん
  4. スピードビート
  5. さよなら、パーフェクトワールド
  6. エゾシカダンス
  7. どんぞこ
  8. POP

(ARTIST PHOTO by RUI HASHIMOTO)


午後9時9分、SEの中真っ赤なライトを浴びてゆっくりとメンバーが登場。ドラムの爆音と共に1stアルバムの1曲目Psychopolis が始まる。メンバーが暴れ、場内は一気に縦揺れとなる。続けて、Caucasus で更に揺れる。いつもクールな かみじょう ちひろ(Dr)が熱くビートを刻む。Discommunication で場内入り乱れて踊っている。9mm Parabellum Bulletのロックンロールは、心から楽しいと感じさせてくれる。何もかも忘れさせて昇天させてくれる。次はシングル「命ノゼンマイ」のカップリング曲「エレヴェーターに乗って」。楽器を置き去りにして、中村 和彦(B)が絶叫する。そして菅原 卓郎(Vo/G)、滝 善充(G)のツインギターで刻むリフが気持ち良い。
滝はアンプMesa Boogie RECTIFIERの電源ケーブルにNEO L/i50 G5を使用する。菅原はラインケーブルにNEO G-SPOT CABLE、滝はラインケーブルにNEO QAC-202Gを愛用。二人のキャラクターをそれぞれ引き出し、とてもバランスが良く聴こえる。
「こんばんは。新木場クライシスにようこそ。これでみんなも立派なクライシストの仲間入りだね。」「まりこちゃんは元気だから心配しないで。」
そして個人的に特に好きな曲、次の駅まで。ブリブリしたベースの低音とリバーブの効いたギターのリフが心地良い。アップライトベースでJAZZYに始まるキャンドルの灯を。音がいい。その脇で滝が暴れ、かみじょうのドラムが爆発している。MCの後は更に盛り上がりフロアがひたすら揺れる。marvelousの途中で滝、中村は楽器を置いて、走って、踊って、絶叫し、そこはもう9mmワールド。最後のフィードバックされたノイズと共にメンバーがステージを後にするが、客電が点いても誰一人動かない。そして再び暗転となり、9mm Parabellum Bulletの4人が現れ、空間が再びひとつになる。そしてアンコール 。かみじょう が叩くタイトなリズムが気持ち良く、客席はとても楽しそうに踊っている。
ステージからメンバーが消え、客電が点いた後も、客席からの拍手がしばらく続き、幸福感に満ちた、ひたすら楽しいロックンロールLIVEが終わる。

  1. Psychopolis
  2. Caucasus
  3. Discommunication
  4. エレヴェーターに乗って
  5. 次の駅まで
  6. キャンドルの灯を
  7. Termination
  8. Black Market Blues
  9. marvelous
  10. 1sector

(ARTIST PHOTO by RUI HASHIMOTO)

凛として時雨、ミドリ、9mm Parabellum Bulletという奇跡に近いこの組み合わせのLIVEは、それぞれのファンの垣根を越えてロックンロールというひとつの熱い塊となって、会場全体を包み込んだ。
この9日後、LIQUIDROOMでのLIVE「さよなら、後藤さん。」をもってミドリは解散し、この日の「新木場クライシス」は伝説となる。

レポート:佐々木 淳

(2010.12.21. @ 新木場スタジオコースト)