COLUMN

Report

theHUB. Ibiza 〜クリエイティビティとコミュニティが交差する場所〜

イビサ島は、スペイン・バルセロナから飛行機で約1時間、西地中海に浮かぶバレアレス諸島の一部です。
地中海で最も美しい海があると言われ、世界中のセレブリティや家族連れに愛されるリゾートアイランドでもあります。

同時に「世界最高のパーティーアイランド」としても知られ、夏になると世界的なDJやパーティー好きな人々が集まります。
そんな特別な場所に theHUB. は誕生しました。

OYAIDE : theHUB.とは何か?

サシャ:
theHUB. は僕にとってとても大切な場所です。イビザ島に、歩いて入ってすぐ使える“スタジオを作りたかったので、それは自分にとってとても大事なことだったんです。

ここはただのワークスペースではなく、すばらしいソーシャルな側面も持つ美しい空間です。数年前から断続的に theHUB. で作業をしてきましたが、スタジオとして使える空間を見つけた時は本当にワクワクしました。

今ではマイク、ジョノ、ネイサン、サム…素晴らしいチームがその場所をイビサの「隠れた宝石」のような存在に育ててくれました。ここが本当に大好きです。

没入型プロジェクト Da Vinci Genius のほとんどの作曲やブレインストーミングもここで行いました。日中はオープンキッチンで美味しい食事が楽しめ、いろいろな面白い人たちと出会って会話を楽しめます。夕方にはバーもオープンし、それも素晴らしい特典ですね。

マイク:
theHUB. は「楽園のようなコワーキングスペース」と言えるでしょう。でも、それ以上の存在でもあります。ここには、エゴもヒエラルキーも存在しません。本気で何かを作り上げようとしている起業家、フリーランサー、クリエイター、ビジョナリーたちが集うリアルなコミュニティです。

スペース内にはホットデスク、個室オフィス、最新鋭の会議室、防音電話ブース、ウェルネスプログラム、フィットネスクラス、瞑想セッション、ネットワーキングランチやクリエイティブワークショップなど、多彩な設備やイベントが揃っていて、表面的な交流ではなく本当のコラボレーションが生まれるよう設計されています。

カフェやコーヒーショップ、カクテルバー、ジム、緑あふれるアウトドアエリアもあり、訪れる人たちがリフレッシュしながら交流し、創造性を高めています。まさにイビサのワークカルチャーを新しい形へと変革している場所です。

さらに、約250人が参加するWhatsAppグループも活発で、リソースの共有や仕事の募集、機材情報の交換、コラボレーターの紹介などが日常的に行われています。ここに集まるすべての人が自分の「レガシー(後世に残すもの)」を築こうとしており、そのエネルギーは非常にポジティブで伝染的です。

theHUB. Ibiza Studios (T.H.I.S.)

theHUB. の中心には theHUB. Ibiza Studios (T.H.I.S.) があります。ここは音楽制作、DJ、音楽業界向けに設計された、フル装備のクリエイティブ施設です。

プロフェッショナルな録音スタジオ、ミキシング&マスタリングスイート、教育スペースとして、駆け出しのアーティストから世界をツアーするヘッドライナーまで、あらゆるレベルのアーティストをサポートしています。

イビサタウンからわずか7分のトロピカルな環境にあり、ラスティックなフィンカの魅力と最新の音響技術が融合しています。プロデューサー、エンジニア、DJがすぐに作業できるプラグ&プレイ対応で、業界標準の機材により、すべてのセッションで明瞭さ・深み・インパクトのあるサウンドが実現できます。

Oyaideのケーブルがスタジオ全体のシグナルチェーンを支えており、ボーカル録音、ステムミックス、ライブセット収録など、入力から出力までピュアな音質を保証します。

ライブストリーミング、アーティスト・レジデンシー、DJレッスン、制作セッションまで、ここではアイデアが楽曲となり、完成された状態でスタジオを旅立っていきます。

OYAIDE : サシャとマイクは何をしているのか?

サシャは theHUB. Ibiza Studios音楽ディレクター を務めています。世界でも最も革新的な電子音楽アーティストのひとりとして知られ、スタジオのクリエイティブな方向性や芸術的ビジョンの形成に大きな役割を担っています。
リードアーティストとしてスペースの進化を導き、多くの価値あるコネクションをもたらしています。

マイク(ENDO は theHUB. Ibiza StudiosにおけるすべてのDJレッスン を担当しています。25年以上のキャリアを持つ、デジタルDJ技術のパイオニア です。バークリー音楽大学オンライン講師、コースデザイナー、Traktorの認定スペシャリストとしても活躍しており、世界中の数千人のアーティストを指導してきました。

初学者からトップDJまで、それぞれのレベルに応じた指導を行い、最新機材(AlphaTheta/Pioneer DJ、Traktor、BeatportDenon DJrekordboxなど)の活用法も徹底的にサポートします。
世界初のオンラインDJコースの開発者でもあり、YouTubeチュートリアルは数百万再生されており、特にハーモニック・ミキシング手法と技術力で知られています。

さらに、サシャとマイクは theHUB.の年次シーズンオープニングパーティー(“世界最高のオフィスパーティー”) でも共演することで有名です。

OYAIDE : サシャとマイクはどうやって出会い、一緒に活動を始めたのか?

サシャとマイクの出会いは2011年。サシャがTraktorへの切り替えを検討していた頃、マイクはNative InstrumentsのDJ製品のスペシャリストを務めていました。

NYCのスタジオでTraktorのセッションを行い、そこからマイクは時々ツアーマネージャーも務めるようになりました。

2022年、マイクがイビサへの移住を決意したタイミングで、ちょうど theHUB. Ibiza Studiosの再始動が始まりつつあり、サシャがマイクをチームに招き入れました。

OYAIDE : Oyaideケーブルを導入しようと思ったきっかけ、選んだ理由は?

サシャ:
きっかけはマイクです。彼がOyaideケーブルのクオリティを教えてくれて、他のものとは全然違うと説明してくれました。実際に手に取るとその品質の高さが感じられ、音でも違いがわかります。信頼できるケーブルは必須です。音に疑いを持ちながら作業したくないですから。

ケーブルの頑丈さや作りの良さは明らかで、パッケージングすら丁寧でツアー中の取り扱いもしやすいんです。

東京の本社にも行って、チームの皆さんとも会いました。ホスピタリティも素晴らしく、製品が作られている現場を見て、作り手の顔が見える体験は本当に感動的でした。

マイク:
Oyaideケーブルはもう10年以上愛用しています。初めて使ったのは2009年、日本でRichie Hawtin Dubfire のギグに出演した時です。その時に音の良さとプロフェッショナルな使用感に衝撃を受けました。今もその時のケーブルを使っていて、世界中のツアーを何百回こなしても壊れない品質の高さを証明しています。

d+ class S RCAケーブルは比類ない音質を持ち、音に“太さ”や質感が加わるのを実感しています。多くの人が「サウンドがすごくクリアでプロフェッショナル」とコメントしてくれます。セッティングに余裕があるときは、デジタルよりアナログRCAケーブルを選ぶほどで、温かみやテクスチャー感が気に入っています。

また、Traktorをライブで使う際にはUSB接続の安定性が重要です。d+ USBケーブルは信頼性が高く、音質も通常のUSBより良く感じます。以来、僕はOyaide一択。一切妥協していません。

theHUB. Ibiza Studiosのチームに参加するにあたり、まず最初に思ったのは「スタジオにはOyaideケーブルが絶対必要だ」ということ。世界クラスのレコーディング&音楽制作/DJスタジオには最高の機材が必要ですから。全段階で最高の音質を届けたいという思いで、スタジオはまさに“Powered by Oyaide”と言っていい状態になっています。心から感謝しています。

OYAIDE : どんな機材を使っているか、どのようにケーブルを活用しているか?

(Oyaide導入後、どのように運用しているか)

スタジオには、業界標準の機材が一通り揃っています。

  • Adam Audioスピーカー
  • SSL Big Sixミキシングコンソール
  • 最新のPioneer DJセットアップ(CDJ-3000×4台 & V10ミキサー)
  • 豊富な(バラエティーの富んだ)なアナログ&デジタルシンセ
  • ドラムマシン
  • アウトボードエフェクト
  • 高品質マイクとプリアンプ
  • Native Instruments製品
  • Maschineコントローラー
  • Ableton機材
  • 完全に音響処理されたボーカルブース

機材リストの詳細は https://www.thehubibizastudios.com/thestudio に掲載しています。

この2年間、Oyaideケーブルはスタジオ全体の「バックボーン」かつ「神経系」として活用されています。

活用例:

  • TRS/XLR → マイク、モニター、楽器用
  • d+ USB / USB-C → ノートPCやコントローラー接続用
  • RCA → DJデッキ接続用
  • S/PDIF → デジタル入出力用
  • LANケーブル → Pioneer機器のネットワーク接続用

スタジオ全体がOyaideシステムで統一されています。

OYAIDE : Oyaide ケーブル導入後、変化はあった?反応は?

(導入の効果や周囲の反応)

スタジオを使う人たちからは、音質の良さや全体的なプロフェッショナルな雰囲気について頻繁にコメントをもらっています。

私たちは Morna International College と一緒にコンサートもよく行っており、その際にはマイクケーブルについて質問されることが多いです。

イベントの際も「セットアップがとてもプロフェッショナルで音が良い」と多くの方に言われています。

OYAIDE : なぜ音質にこだわるのか?

マイク:
音質は僕にとって最重要事項です。人々に最高の音楽体験を提供したいんです。

システム全体の中で最も弱い部分が音質を左右します。たとえば、良い音響システムを用意しても安価なRCAケーブルを使ってしまうと意味がなくなります。

逆に高品質なケーブルを使えば、透明感、温かみ、音楽の魅力を最大限引き出せます。それこそが僕の目指すものです。

OYAIDE : どんなアーティストが theHUB. Ibizaへ訪れますか?

 

OYAIDE : theHUB.には素敵なバーやレストランもあるそうですね。

OYAIDE : どんなイベントが開催されるの?

コワーキングスペースとして、コーヒーは欠かせません!
Bellavita Cafe のコーヒー、美味しい朝食、ヘルシーなランチが大人気です。

また Bar 85 のカクテルやドリンクは、コワーカーやアーティストたちにとって良いリフレッシュの場になっています。

イベントの内容は多彩です。

  • コンサート
  • ネットワーキングイベント
  • Ted Talkイベント
  • クリスマス時期のtheHUB. Cinema
  • 大人気のHUB.クリスマスマーケット
  • そして 4月のシーズンオープニングパーティー(IMSの直前に開催) — イビサシーズン屈指の伝説的なパーティーとも言われています。

OYAIDE : イビサの音楽シーンについて教えてください。

サシャ:
そうだね、僕の今夏の予定は?
ギグがたくさん入っているんだ。

  • Akasha で数回プレイ予定
  • Pikes のオープニングパーティーでプレイしたばかり、とても素晴らしい夜だった
  • でも久しぶりにプレイする予定(以前のSpace時代以来)
  • AmnesiaResistanceにも出演予定
  • それから [UNVRS] Carl Cox のイベントにも出演予定(9月)

とにかく忙しい夏になりそうで、とても楽しみにしているよ。

マイク:
イビサの音楽シーンは本当に唯一無二だと思う。
毎晩10〜20件の素晴らしいパーティーが開催されているんだ。
ジャンルも豊富で誰でも楽しめるイベントが見つかる。

今年はここ数十年で最も盛り上がるシーズンになりそう。

みんなが楽しみにしているのが、The Night Leagueの新クラブ [UNVRS] のオープン。
ここでは Carl Cox の新しいイビサ・レジデンシーが始まり、Eric Prydz Holosphere 2.0ElrowAnymaFisherJamie Jones Paradise などが開催予定。

Amnesia もシーズンを伝説的なパーティーでスタート。
Cocoon の特別版(Richie Hawtin & Sven Väth 出演)を皮切りに、PyramidResistance、新しい Boiler Room のイベントなどが控えている。

個人的に、Amnesia は常にお気に入りのクラブで、昔ながらのレイヴの雰囲気を保っている。でも今や [UNVRS] がそれに匹敵する存在になっている。

では Joseph CapriatiMetamorfosi パーティーに出演予定。
そのほかにも GlitterboxThe Martinez BrothersBlack Coffee のイベントも開催される。

Pacha では Music OnBlond:ish Abracadabra レジデンシー、CamelphatClaptoneBedouin & Honey Dijon などが出演。

もちろん Circoloco at DC10 は毎週月曜に伝説的なラインナップを披露し続けている。

Pete TongBlue Marlin セッションも最高だし、Cafe Mambo でのサンセットセット、プールサイドパーティーPikesFreddie’s(フレディ・マーキュリーの元スイートルーム)でのDavid Morales やサプライズゲストのパフォーマンスも素晴らしい。

さらに今年は 528 という巨大な屋外会場でも素晴らしいイベントが予定されている。

一方で、イビサのオリジナルの精神やヒッピー文化、バレアリックな雰囲気も健在。
Akasha / Las DaliasEs Birra といった親密な空間でもライブ音楽が楽しめる。

それに、イビサのラジオも最高。
車では常に Ibiza Sonica を流しているけど、時間帯にぴったりな選曲が魅力。
Ibiza Global Radio Open Lab も良質な音楽を届けてくれる。

レストランでも素晴らしい音楽が常に流れていて、音楽の天国そのものだよ。

OYAIDE : theHUB. Ibiza の未来について、どう見ていますか?

theHUB. の未来には計り知れない可能性があると感じている。
訪れる人々はみなトップレベルの起業家、アーティスト、テクノロジスト、ビジョナリーたち。

ドアを開けた瞬間から高いエネルギーが感じられるし、ここで生まれるコネクションは表面的なものではなく、実際のプロジェクトやコラボに繋がっている。

常に拡張し続けていて、スペースだけでなく活動の範囲もどんどん広がっている。
スタジオも進化を続けていて、今後はさらに世界的な才能あるアーティスト達を迎える予定。
ここで生まれた音楽や思い出はずっと残るものになるはず。

続報にもぜひ期待してほしい。

OYAIDE : theHUB. Ibiza が小さなコミュニティから急成長したと聞きました。

今後の計画は?

先走ることは控えるけれど、theHUB. Studioチームは現在大きなプロジェクトを準備中。
素晴らしいタレントアーティスト達に囲まれる予定です。

theHUB. 全体としては、最初はアフターパーティーの延長のような感じで仲間内から始まった小さな集まりだった。
それが今では確固たる存在へと成長。

メンバーへのケアは他に類を見ないレベルだし、オーガニックに成長しながらもスピリットを保ち続けている。
そしてこれからもどんどん進化していくだろう。

これが始まりに過ぎない —今後を ぜひ注目していてほしい。

TheHub.Ibiza

https://www.thehubibiza.com/

https://www.instagram.com/thehub.ibiza/

 

PageTop