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「日本のケーブル界からしたら、ずいぶんセルアウトしたメーカーじゃないですか。」


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木村カエラ、toe、WUJA BIN BIN、後藤まりこ、ホテルニュートーキョー、stim、田我流band、これらに共通して関わっている人物は?
答えはキーボーディストの中村圭作氏。

では、NATSUMEN、コトリンゴ、坂本美雨、LOW IQ 01 & MASTER LOW、荒井岳史(the band apart)、大橋トリオ、NONA REEVES、ORIGINAL LOVE、YEN TOWN BAND、これらに共通する人物は?少し難しい?□□□とCubismo Grafico Fiveのメンバーというヒントを加えたら?
そう、こちらはベーシストの村田シゲ氏。

二人とも自身の所属するバンド、ユニットがありつつ、さまざまな現場にサポートとして参加している人物である。この二人がいなければ成立しない以上、サポートという存在ははその言葉のイメージよりもはるかに重要であり、むしろなくてはならない存在といえる。

時代的にも活躍の場的にも近く実際に同じ現場の経験もある二人の、ありそうでなかった対談をNEOが敢行。今回、かなり”軽妙”です。

「あ、ちゃんとしたケーブルってこういうものなんだって思ってまとめて買ったのが最初。」(シゲ)

OY:シゲさんはいつからオヤイデ/NEOケーブルを使ってる、というかどういういきさつで使うようになったんですか?
村田シゲ(以下シゲ):オヤイデの人のことはケーブルが関係ないところで前から知ってたんですけど、そこはケーブルは関係ないとこだったし、ケーブルがどうしたこうしたっていう話は全然してなかったんで、純粋にケーブルとの関係のはじまりっていうことだと、電源ケーブルの自作講習会にカッチンさん(*LONDON NITEのDJ、現在はNORTHERN SOUL DJとして活躍)に誘われて参加したのがきっかけになるのかな。実際に使ったっていうところだとベースのシールドより先に、□□□やってるときに同期ものがあって、そのPC用にPA-02をごっそり導入したんですよ。その頃の□□□はバンド編成で、ケイサクにも声をかけたんだけど、

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中村圭作(以下中村):途中でいなくなったんですよ。
シゲ:そう、木村カエラちゃんの仕事が入ったって。□□□と木村カエラで木村カエラを選んだんですよ(笑)。まぁそれはいいとして、PCのインターフェースにPA-02を使ったら音量がぐっとあがって、あ、ちゃんとしたケーブルってこういうものなんだって思ってまとめて買ったのが最初。それに国産のメーカーっていうのも楽しいじゃないですか。NEO=オヤイデ電気っていろいろキャッチーだし、日本のケーブル界からしたら、ずいぶんセルアウトしたメーカーじゃないですか。
OY:セルアウトしたつもりはないんですけどね。
シゲ:今はさ、いっぱいあるじゃない、ケーブル作ってるとこも。国産かどうかは知らないけど。
中村:オヤイデ電気じゃない他の電気屋さんも?石丸電気的な?
シゲ:(笑)石丸電気でケーブル買ったことないし、だいたいケーブル作ってねーし。
OY:そもそも石丸電気は今ないですし。
シゲ:今でこそ、”なんとかケーブル”とか”どこどこオリジナルケーブル”とか楽器屋にいっぱい並んでますけど、昔はこんなにたくさんケーブル置いてなかったと思うんですよ。そういう地味だったエリアに最初に置かれたのがオヤイデ/NEOだと思ってるんです。

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中村:セルアウトして流通を全国にしたっていう。
OY:いやだからセルアウトしたつもりはないんですって。(笑)
シゲ:ケイサクは最初どうだったの?
中村:オヤイデ/NEOのケーブル使う前は、自分で作るGeorge L’sを使ってましたね。
OY:それは当時としてはまぁまぁ意識高いんじゃないですか?
中村:そこまで意識せず楽器屋にあったのを試奏して選んだだけですけど。
OY:ケーブルを試奏して選んでる時点でそこそこ意識高いと思いますけどね。
シゲ:使い方は?ステレオで出してるの?
中村:いや、カエラちゃんの時とかはステレオだけど、他のバンドの時はモノラルよ。toeも他のバンドもジャズコ(Roland JC-120)にモノ挿し。
シゲ:変わらないねー。

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