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千葉はな(Vo.)と市川和則(Gt.)によるアコースティックデュオ「羊毛とおはな」。2007年のデビュー以来”オトナからコドモまで”楽しめるライブは全国で話題に。

2009年NTT docomoのCMソング、2010年NHK「みんなのうた」、映画「さんかく」主題歌、2011年7月にはアニメ「異国迷路のクロワーゼ」OPソングに起用される。音楽業界だけではなく各方面からも注目を集める彼らの音楽はまさしく唯一無二の世界。結成10周年を記念し、2013年10月20日に銀河劇場にて行われたライブ「羊毛とおはな 10th Anniversary Live『うたの手紙~ありがとう~』」。


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この日のチケットは完売。2階のBOX席には小さなお子さま連れの家族の姿も多く、あらめて幅広いファンに愛されていることがうかがえた。

Liveの終盤には曲の途中でお客さん全員が、前もって配布された花を高くあげて出演者を驚かせるというサプライズが飛び出し、来場したファンと出演者が一緒に10周年を祝う一幕も。一夜限りの感動のLiveを振り返って、市川さんにお話をうかがった。

OY:10周年を振り返ってみていかがですか?

市川:おかげさまで10年経ちました。デビューじゃなく結成からなのがミソなんですが、当時からお客さんには恵まれていて、デビュー前からのお客さんもたくさん10周年記念ライブに来てくれていたようです。お客さん、スタッフ、バンドメンバーなど支えてくれた方々には本当に頭が上がりません。えーと10年間お疲れさまでした。

OY:そして、今回の10th Anniversary というスペシャルなLiveを行う事になった訳ですね。

市川:そもそも最初はあんまり乗り気じゃなかったんです。他の方の10周年って聞くとお祝いしたくなるけど、自分の10周年って言われてもそんな大した事ないし、、、と思って。会場も小さい所にしたかったし、そんなたくさん人を巻き込む気もなかった。一回真剣に「本当にやりたくないんですけど・・・」って メールを打った事もあります。長いやつ。まあでも千葉さんはだんだんノってきてたし、ライブのMCですでに言ってるし(笑)もう止められないなと思って途中で反対運動は諦めました。本当にやる気になったのはバンドリハーサルに入り始めてからですね。やっぱり楽しいし、みんな素晴らしいし、純粋に楽しいな、楽しみだなと思えました。

OY:ところで今さらですが、どうして市川さんは羊毛なんですか?

市川:僕らはメンバー募集サイトで知り合ったんですが、その時の僕のハンドルネームが「羊毛」でした。ハンドルネームなんて正直なんでも良かったので、ふと部屋を見回したら布団乾燥機に書いてあったんでそれにしたんです。最初はこのユニットでデビューする気なんてなく、お互いアコースティックユニットの練習台みたいな感じだったんですが、やっぱりライブという目標がないと練習にも熱が入らんという事でライブを組んだんです。その時お店に「ユニット名は?」と聞かれて「考えておきます」と返事しまして、千葉さんに相談したら「とりあえず羊毛とおはなでええやん?」て言われたのでとりあえずこの名前になりまして、とりあえず10年経ちました。

OY:今回の「羊毛とおはな 10th Anniversary Live『うたの手紙~ありがとう~』」ですが、とってもいいLiveでしたね。正直感動しました。

市川:大きいイベントだったし、長い間ライブについて考えていましたから、正直無事終わってホッとしてます。ほとんどがこの10年で知り合った人達ですから、さっき言ったように大した10年じゃないと思っていたのが、終わってみたら意外とちゃんとした10年だったなーという感想に変わりました。こうやって仲間という財産を再認識する事ができるのは良かったですね。しかもそれがDVD化するんですから。20周年は42歳ですから、たぶんDVD化もされません(笑)。

OY:今回のLiveではOYOAIDE/NEOがワイヤリングをお手伝いさせて頂きました。電源ケーブルのTUNAMI GPX-R、BLACK MAMBA-α、電源タップにはOCB-1 SX。そして、マイクケーブルQAC-202 XLRを大量投入しています。市川さんは普段からもオヤイデ製品をご愛用頂いておりますが、当日はどんな感じだったんでしょうか?

市川:実は当日って開場開演時間が早かったので、すごく時間がなくて、その中で付き合いの長いPAのハカセさん(鈴木隆寛)が上手くまとめてくれてました。当事者としては当日はモニター環境の音が作り込めなくて、外音が聴けた訳でもないからわからなかったんですが、すごく音も評判が良かったんです。本数的にバンド全部をオヤイデ製品で賄えたわけじゃないんだけど、ギターは全部オヤイデを使わせて頂きました。

OY:具体的に聞かせて頂けますか?

市川:FORCE’77GとPA-01です。アコギとガットとマイクのプリアンプや、マイク本体からのXLRケーブルにはQAC-202 XLRを使いました。ガットギター(FORCE’77G)→Volumeペダル(PA-01)→プリアンプ(QAC-202 XLR)という感じです。いつも使ってるFORCE’77Gはモコモコしすぎるのを軽減してくれるし、取り回しが良いのがお気に入りです。PA-01は低域が綺麗に鳴ってくれるのでお気に入りです。ベースにも良いんじゃないでしょうか。当日の短いリハ時間と環境の中で、大量投入されたQAC-202 XLRの効果チェックは難しかったですね。なので、QAC-202 XLRの音の良さを実感したのは録音の音でした。録音もいつもレコーディングしてくれてる山ちゃん(山口宣大)がやってくれて、ラフMIXの時点ですごく ローからハイまで輪郭がちゃんと見えるバランスの良い音でした。この日のLive音源は、きっと高級スピーカーで聴いていただいても満足できる音になります。DVD完成が楽しみです。オヤイデさんワイヤリングで本当に良かったです!

OY:いえいえこちらこそありがとうございました!

yomo_ohana_3_w480 【artist photo:飯坂 大】


この日の「羊毛とおはな 10th Anniversary Live『うたの手紙~ありがとう~』」は、2013年12月17日にライブDVDとして発売。

羊毛とおはなとしては初のライブDVDとなる本作はブックレットは、フォトグラファー平間至氏による撮り下ろし写真も掲載されて、豪華に50ページ以上に編集され、まさしく10年間を詰め込んだ記念すべき作品になる。特典映像や羊毛とおはな二人による副音声トークも収録予定。

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