ARTIST REVIEWS
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PA-02 XLR > クリアさを少しも犠牲にすることなくシグナルに新しい温かみさえ発見する
Dave Darlington
30年以上にわたるキャリアを持つエンジニア/ソングライター。
2003年にはジャズ界のレジェンド、WAYNE SHORTERのアルバム”Alegria”において、ミックスエンジニアとしてグラミー賞を受賞。
ソウル、ポップス、R&B、ジャズ、ロック、クラブミュージックなどジャンルにとらわれない彼の才能は、レコーディング/ミキシング・エンジニア、プログラマー、リミキサーとして、MADONNA, Micheal Jackson, BJORK, Kylie Minoghe, PRINCE, Dianna Ross, MONDO GROSSO, TOWA TEI など、多くの世界的ヒット作品を手掛ける。
正直言って、私は今までたった一本のオーディオケーブルがレコーディングにおいて、はっきり認識できる違いを生み出すことに懐疑的だった。でも今はおかげ様でケーブルマニアになったということを認めます。ありがとう、オヤイデ。
はじめに、”Black Mamba” パワーケーブルを私のオーディオ・インターフェイス、”Digidesign 192 I/O“に接続してみた。
即座に、以前聞いたことが無かったイメージの広く深い奥行きを聴くことができた。
それは、音場の広がりのように思えたが、位相が揃ったことによるものだろう。
また、もうひとつ気付いたことは、デジタルクロックのジッターが明らかに少なくなり、依然はややぼんやりしていた、クリアさとサウンドの本質的な部分が与えられた。Apogeeのインターフェイスでも同様の変化が起こって、しかもクロックの正確さにおいてはよりドラマチックな向上が見られた。
特によりソフトなアコースティック音楽においては、より繊細さがあり、ハイエンドのキツさが少なく、丸い中低域が表現されているということが言える。
そして、マイクケーブルの”PA-02XLR“は私のボーカル用マイク、”Gefell UM-900“、に劇的な変化をもたらしてくれた。
最もわかり易いところでは、アウトプットが大きく、マイクプリアンプ段に大きいゲインを供給できる。よって、マイクプリをクールに駆動できる。(Gainを上げすぎなくて済む)
そして、クリアさを少しも犠牲にすることなくシグナルに新しい温かみさえ発見することさえできる。
私には、それはケーブルの超電導に起因するもの、としか考えられない。
New York の氏のスタジオでのインタビュー動画
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