COLUMN

Report

ライブの現場で使用されているオヤイデ/NEO製品にスポットを当て、それらの魅力を紹介する企画『OYAIDE Live Report』
第4回は2023.3.22渋谷QUATRROで行われた、ircle 4th Full Album『ふるえる』Release Tour 〜オープンチャクラゲート〜のレポートです。

 

Artist Profile

ircle(アークル)
2001年、大分県別府市の同じ中学校の同級生にて結成。
人間味の溢れる熱いライブでオーディエンスを魅了する。
“人間らしさ”にこだわった「HUMANisM」というイベントを立ち上げ各地で開催している。
▶Official ▶Twitter ▶Instagram ▶Youtube
▶▶仲道良Artist Page

 
 
昨年発表されたircle2年半振りの4th Album『ふるえる』。

本公演は、それを引っ提げての全国ツアーの最終公演。

3/22、この日はWBCで日本代表が世界一になった事もあり、世間はその侍達に注目が集まっていました。

がしかし、ここ渋谷QUATRROにも4人の侍がいた事は、この日会場にいた者だけが知る事になりました。
 

ircleのサウンドは、そのエモーショナルなパフォーマンスやメロディの中にも、各帯域のバランスが緻密に計算されているのを感じます。
この日は、その中でも特別に帯域バランスが完成されていました。

Ba.伊井さんのどっしりとした低域はDr.キックとも絶妙な帯域位置を作っており、
Vo.Gt.河内さんのギターは中低域に厚みを持たせたドライブサウンドで、バンドが鳴った時に良い意味で主張し過ぎない、
Gt.仲道さんのテレキャスターは、テレキャスターらしい鋭さのあるジャキッと粒立った音が魅力的でした。

実際今回のアルバム制作にあたり、バンドサウンドを再構築されたとの事。

そしてサウンドのみならず、ライブでの世界観もとても魅力なバンドです。

ircleの音楽にはいつも『日常の中で強く生きていくという強い意志』を感じています。

特にVo&Gt.河内さんの語りや吐血しそうなほどの叫び声。

この日は、ツアーファイナルという事もあってか、特にメンバー4人の思い入れを強く感じ、またそれが其々のパフォーマンスや音にも出ていたと感じます。
ライブ終盤、『決断はいまだ』
そしてそこから本編ラスト曲『本当の事』にかけて、ステージとオーディエンスが一体となる様な、予定調和の如くスムースに会場の気持ちが一点に集まる感覚を覚えました。

アンコールでも、そのヒートアップした熱は冷める所を知らず、ダブルアンコールまで行われました。

アンコール内の楽曲『アンドロメダの涙』では、河内さんのしゃがれた魂の叫びに圧倒されました。
もはや音程も危うい程のそれには、誰しもがグッと胸を熱くしていたと思います。

こうして全21曲の本公演と、昨年から続く全国ツアーは幕を閉じました。
 
 
 
そんな中

ircleの皆さんの機材には、多くのOYAIDE / NEO製品が導入されていて、そのサウンドに一役買っていました。

Vo&Gt.河内さんのギター→ボード間のケーブルには、Ecstasy Cableが導入されています。

河内さんのサウンドは、倍音多めのドライブサウンドが魅力で、ボーカル、リードギターとの帯域被りを避けるように中高域は抑えめ。とても聞き心地が良いです。
これは Ecstasy Cableに使用されている『HMX-Pb113』というハンダが大きく影響しています。こちらのハンダはビンテージハンダの特徴をデータ解析し、それらを踏襲したものになっており、楽器ライクでそのジューシーな倍音が魅力です。これらは前述した、河内さんのギターサウンドにもしっかり表れていますね。

またボード内はオヤイデソルダーレスケーブルQAC-222Gのパッチで組まれています。
オヤイデNEOケーブル尽くしですね。ありがとうございます。
 

Gt.仲道さんのボード→アンプ間のケーブルはQAC-222が導入されています。
 
河内さんのギターとは違い、仲道さんのギターサウンドはテレキャスターらしいジャキっとしたサウンドが特徴です。
QAC-222は中域に音がフォーカスされ、ナチュラルな音が魅力です。

ボード内のパッチは全てオヤイデソルダーレスケーブルで、DCケーブルはDC-3398LLを使用されています。
(BOSSのGT1000 COREにはDC-3398 Current Doublerを使用)
 
これらは総じて弊社の102SSCという精密導体を使用しており、解像度とダイナミックレンジの向上に繋がってきます。
EQDやStrymon等のモダンライクな機材との相性は特に良く、POGやMel9などのピッチ系エフェクトは、よりエフェクト音が鮮明になります。
 
仲道さんは空間系エフェクトとの艶と滑らかさを気に入って頂いています。

FRIEDMANの電源にはBLACK MAMBA-α V2を使用されていました。
 
以前までは、AXIS-303GXを使用されていましたが、今回のツアーに向けてよりタイトでシャープな音像を求められたとの事で、まさにBLACK MAMBAが得意とするキャラクター性です。
実際にソリッドでモダンライクな仲道さんのテレキャスサウンドにピッタリはまっていました。

そしてパワーサプライの電源には、以前までアンプで使用されていたAXIS-303GXを使用されています。

こちらのAXIS-303GXは、中域に厚みがあり、全体的にパワフルなサウンドです。
仲道さんのサウンドに、現代的な中にも漢らしい無骨さを感じるのは、AXIS-303GXの効果かもしれません。
 
 
 

Ba.伊井さんはベース→ボード間にEcstasy Cableを使用されています。
伊井さんのサウンドは、図太い低域が魅力でドラムのキットとのバランスや聞き馴染みが良く膨らまない中低域が素敵でした。
この辺りも今回のツアーで再構築サウンドなのかもしれません。
 
Ecstasy Cableのプラグは専用設計『P-275EX』という非磁性の銅メッキを採用しています。
このプラグが超高域の耳に刺さる帯域を抑え、豊かな中域の再生能力に一味買っています。
そこにHMX-Pb113を組み合わせる事により、Ecstasy Cableにしか出せない楽器特有の中域と倍音感を再現したサウンドになります。
ダイナミックレンジは決して広いわけではありませんが、それが弾きやすい、弾いていて気持ちの良いサウンドに繋がっていますし、ベーシストユーザーにも支持を頂いている理由の一つです。
伊井さんは、音の粒の立ち上がりとニュアンスをダイレクトに表現してくれる点を気に入ってくださっています。

 

Dr.ショウダさんはイヤモニ用延長ケーブル(※ショップ限定・受注製作品)を使用されています。
 
ショウダさんのイヤモニは、少し変わったものを使用されていて、ドラマー用にイコライズされたものです。

低域が充実している反面、高域の再生能力は控えめとの事でしたが、オヤイデ性イヤモニ延長を導入されてから、その点が改善し、また音の粒が鮮明になったとご満足頂いています。

オヤイデイヤモニ延長ケーブルは、ケーブルに【HPC-24W】、プラグ部に【P-275T】ジャック部に【J-3.5SR】を採用しています。
ショウダさんが挙げて頂いた「高域が見易くなった」という点は、ケーブルとジャック部の恩恵が大きいかと思います。

【HPC-24W】は弊社の精密導体102SSCを使用していて、極めて癖の少ないクリアでワイドレンジを実現しています。
そしてこれも特徴的なのが、このケーブル軽いのです。現場で使用される方には特に嬉しい要素ですね。

【J-3.5SR】は音質を徹底的に追求した3.5mmステレオジャックです。
一般的なジャックとの違いは電極部のメッキで、シルバー/ロジウムの2層メッキを採用しています。銀メッキによる広レンジ、高域の煌びやかさ、締まりのある低域と、ロジウムメッキの高い解像度が合わさった点が、「高域が見易くなった」理由かもしれません。
 
 
 
こうして見てみると、本当にircleの機材はオヤイデまみれだなと感じます笑。本当にありがとうございます。

ircle 4th Album「ふるえる」チェックして、是非ircleのライブに足を運んでみて下さい。
そして彼らの衝動に触れ、胸の奥底に眠っていた熱い何かが込み上げて来るでしょう。

 
 
 

Writting by Yuuki Miura

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